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2013年7月22日月曜日

好きなものと生きる力

私は好きな事を仕事に出来て、本当にいい人生を歩ませていただいています。
だれに一番感謝すればいいのだろう、と思います。

でも、ブログのサブタイトルに「大嫌いだったピアノ」と書いた通り、私はピアノが大嫌いだった時期があります。なんとなく、話も長くなるし、その話はまたそのうちとしますが、1番なりたかったものは漫画家です。

大島弓子さんの大ファンです。ずっと。
大島弓子さんの漫画を読んだとき「私はわたしのままでいいんだ」と思ったのでした。
なぜそう思ったかわかりませんが、大島弓子さんの漫画の主人公はだいたい変わっていて、でもそれでもアリだったので、こんな変な人がいて、主人公やってて、こんなに感動するんだから、私なんか全然まともだ、アリアリ、ってことかと。。。

絵を描くのも好きだったし、物語も好きだったので漫画家になりたいと思ったのですが、ピアノと同じく才能がない上、ピアノと違い時間もかけなかったので、それは当然叶わない夢となりました。漫画はいわば片思いで終わった恋愛です。

では人生のパートナーは、というとやっぱりピアノです。
天から与えられた才能はもちろんないので、ピアノがない人生はそれはそれでアリだったのだろうと思うのですが、今世私の人生にピアノがあったことはこの上なく幸せでした。今ピアノを取られちゃったら、ほんとに悲しい。

漫画家にはなれなかったけれど、大島弓子さんは私の人生の師です。何かあったとき、私はピアノを弾いて今の自分を、そして大島弓子さんを読んで本来の自分を取り戻します。私がピアノをやっているのは、ピアノが好きだからですが、仕事としてやっていく上では、私が大島弓子さんにもらった「生きる力」のようなものを、ピアノを通じて伝えられたらなあと、思います。才能に憧れられる事はなくても

「あんな適当な人がピアノやってるんだから、私にもできるわ」みたいに。。

長い人生の中、ピアニストにはなれなくてもピアノを弾く事で慰められたり、ピアノで喜びを見いだして下さる方が増えたなら、それは私が「漫画家じゃなくてやっぱりピアノの先生になってよかった!」と思える瞬間です。






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