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2013年12月6日金曜日

ピアノ調律

今調律が終わったところです。
バラバラに疲れ果てていた音たちが、すっきりしゃきっと並んだって感じです。


私はずっとピアノの事を知らずにピアノを弾いて来て、あるときその仕組みを知りびっくりしました!ピアノを弾く人はピアノの事を知った方が上手になりますね。仕組みを知るとイメージが作りやすくなると思います。

今日も調律師さんにおもしろいお話をいろいろ伺いました。ピアノは昔と今では違います。調律も今とは違っていたそうです。「古典調律」といわれるもので、『調性の違い』がはっきり出ていたそうです。

先日のアルテの会で「音には色がある」という研究をしてらっしゃる中村先生が和音ごとの色の違いのお話をして下さいましたが、そのころのピアノはまさしく色の違いがハッキリ出ていたそうで、今のような「ハ長調でやさしく弾けるショパン」なんてあったら、まるで違う曲になっちゃったようですよ。今のピアノはあえての部分も含め、そこが感じづらいようです。

ピアノは演奏者ばかりにスポットが当たりますが、ピアノという楽器は、ピアノ製作者と調律師と演奏者の力が揃ってはじめて「いいおと」を作れるんだなあと改めて実感しました。さすが芸術。


調律師さんのお話、調律以外のときにももっと聞きたいです。
ピアノに対する愛は調律師さんの方が強いかもしれません。



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