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2014年1月14日火曜日

独学のたのしみ

独学のたのしみは、好き勝手に出来る事に尽きますね。


自分がどんな感性を持っているかは、教えてもらうばかりではわかりません。
また、自分の体に合ったやり方も独学で発見出来るかもしれません。
前に室井摩耶子先生が「日本人は先生に言われた事をやるのは上手だけど、好きなように弾くのが苦手。ここがヨーロッパの音楽家との大きな違い」と言っていました。

原則はきちんとレッスンで学んだ方がいいけれど、なんでも教えてもらってからやる事が習慣になってしまうと、それはそれで悪影響です。『考える』『感じる』ことが出来なくなってしまいます。

建築では当然基礎がしっかりしていないといけませんが、その上に建っている建物がみな同じというわけではありません。しっかり設計されている個性的な建物はたくさんあります。

音楽は目に見えませんが、でも基礎を徹底的に学ぶのは、その上に音楽性を乗せるためです。基礎を大事にするのが第一ですが、でも自分で考え創り出す力もなくさないで下さい。


ただ、間違いを指摘する人がいないという事は、これでいい、これがいい、自分が世界、世界は自分、となり、まかり間違うと、聞き苦しい音楽になっている場合があります。悪く言うとやりっ放しです。音楽は心地よい癒しにもなれば騒音にもなります。

独学の落とし穴は音が聴けなくなる事でしょう。独学の方こそ、発表の場をきちんと設けて、自分の音楽に客観的に耳を傾けることを忘れないでくださいね。



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