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2014年7月22日火曜日

存在意義

もともとは音楽は宗教の教えを伝える役割でした。



確かに音楽には人を洗脳する力があります。学校の校歌が一体感をつくるのもこの種類でしょう。そうすると「人を取り込みやすい」音楽は武器になりますね。

流行の音楽には少なからずこの要素が入っていると思います。無意識であっても、時代にそって歌手の歌い方や歌詞の方向は似ているので、自然に最初にその傾向を作った「元祖」を追ってしまうと思います。その中で元祖でなくても変わらない人間の本質的魅力を持ったものは残っていくのでしょう。


はじめてピアノの会はいわゆる西洋のクラッシックだけの団体では決してありません。生徒さんは映画音楽もポップスも演歌も童謡も弾いています。私自身、クラッシック以外を弾くのも大好きです。でもクラッシックもすごくいいと思っているだけです。何もしなくても日常でポップスは聞ける。何もしなくても今の時代の音楽はそこここにあふれている。その中にあってクラッシックはわざわざ聞かないと学ばないと弾けない。独学で学ぶには大きすぎる。だから下地を作ってあげたい。

生徒さんに「理想と現実は違う。クラッシックがいいのはわかるけど、みんなが求めているものをやらなきゃ先生のところ生徒さんいなくなっちゃうわよ」とアドバイスをもらいました。一流の方の演奏の善し悪しなんてわからないから、どうせなら知っている曲数多く弾いてもらった方が楽しめる、音色と言われても解釈と言われても違いがわからないと言われました。

そうかもしれない。今楽しい、いいと思えればそれでいい。
でも。
だからこそいい音楽を残したい。いい演奏家の音楽を守りたい。
だって本当にいいから。
こんなにいいって思わなかったから。


迷いは続きます。









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