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2014年11月27日木曜日

オペラ講座終了

全3回、と〜っても勉強になったオペラ講座でした。


「ピアノなのになんでそんなにオペラ押し?」と言われますが、音楽の基礎が歌の事、楽器の頂点が声な事はいつも言っているので、ピアノ学習者にとってのオペラの意義について書いてみます。

楽器の王様はピアノです。
その理由は音楽の要素、リズム、メロディ、ハーモニーを「一人で」奏でられるからです。他の楽器だとそれをするのに「何人も」必要なのです。
オペラだったら歌とオーケストラ。オーケストラは何十人もいます。
ようするに、ピアノは本当は「何人も」でやる事がを「一人で」やるのです。「何人もでやる事を」がみそです。

演劇だと思ってみてください。
一人8役おじいさんと娘さんと犬とプロレスラーとセレブマダムとホームレスと日本人とアメリカ人を一人の人がやる。それぞれのキャラクターをきちんとイメージ出来ていないと演じられません。

それと一緒です。
ピアノの演奏は、本当は、ここは歌、ここはストリングス、管、ベース、というように違うキャラクターの楽器を演じているのです。おじいさんと犬とセレブマダムが同じになっちゃダメなんです。

その意識が必要な楽器なのに、ただただ鍵盤を叩いてしまう。
オペラのアリアコンサートの伴奏はピアノでやりますが、「やはりオーケストラをイメージする、それが難しい」と今回の講座でもピアニストへの質問が出て、そうお答えになっていました。

ピアノを弾く人が、楽器としての役割や演技としての役割をそれを感じやすいオペラで勉強すると絶対ピアノの音色が変わってくると思います。

と言いつつ、いつもながら私は口だけでまだまだです。
でも、聴いている方が登場人物や楽器を想像出来るような演奏を目指して頑張ります!


ソプラノ歌手 中道友香さん
ピアニスト 木村翠先生
今回は4曲ご披露くださいました。透き通ったリリカルな歌声とダイナミックなピアノに皆様うっとり。
「楽しかった!」と大きな拍手を送ってくださいました。とっても嬉しかったです。やって良かった〜。
  

  

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