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2015年2月13日金曜日

中学になってピアノをやめてしまう

中学生になって部活が忙しくなるとピアノをやめてしまう生徒さんが増えます。
小6までに耳や練習の仕方は身に付いて来ていると思います。
今やめてもきっといつかまたピアノが弾ける下地は作られて一安心と言ったところでしょう。
なのでピアノの先生としては、なかなか「今やめないで!」と言えない時期でもあります。でもここからがやっと「ピアノを深く楽しむ」やり方を学んでいく時期なのです。

「好き勝手に弾けば楽しめるでしょ」って思いますが、いえいえ。
子供の頃のスポーツ感覚のピアノから、芸術としてのピアノに移行するのが思春期です。今まで耳がよくて勘がよくて先生の真似でそれらしく弾けていた子が、逆に先生の真似は不得意でほんとにピアノが好きなんだかなんだかだった子が、このころに技術と自分の感情と理屈とピアノへの気持ちが一致して来てようやく音楽は何か伝えるものだとわかって来るのです。そしてその方法を学び自分を表現したくなってくる、それが中学生以降のピアノです。

ここでもうひと頑張り、出来るならしてみて下さい。
もちろんそれまでもステキな曲を沢山弾いて来ているとは思いますが、ここからが本当のピアノの魅力を知る第一歩です。今までの基礎の意味がわかって来たり、もっと基礎をやらなきゃ弾きたい曲が弾けないんだと身を持ってわかって来たり、初めてピアノという高い山が見えてきます。またショパンを聴いてシューベルトを聴いて「いいなあ」とわかる年頃でもあります。

一番練習が大変になる時期だけれどこの中学入学、高校受験を超えられると、また違った世界を見る事が出来ます。

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