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2015年5月22日金曜日

両親の意見が違うこと

お子様のピアノに対してお母様とお父様の取り組みの姿勢が明らかに違う場合があります。この間、テレビで松原千明さんが石田純一さんがいなくてひとつの教育方針を貫けたのが良かったと言っていました(笑)。

私は最初のレッスンでご家庭の教育方針やピアノレッスンの動機、期待するものを伺うようにしていますが、お父様とお母様が意見が違うことがあって、若い頃はこのことに戸惑っていました。

でも、無理をさせてでも短期間で成果を出したい口だけ出すお父様とお母様、子供に任せてますからと口も手も出さなくて勝手にピアノは弾けると思っているお父様とお母様では、もう一致し過ぎててなす術がないのです。
無理はさせる、出来ることをさせてないって一番ピアノが上達しない道です。
子供に任せたら地味なことはやらず楽しい事だけしますから。
ご両親で一致していると、こちらが何を言ってものれんに腕押しです。

それに対して、正反対の意見には充分なす術があります。
「主人はお月謝の無駄だって言うんですが…」
「妻は過熱し過ぎてて子供がかわいそうで…」
これはよくあるパターンです。
無関心そうなお父様も怖そうなお母様も本当はどうしたら一番子供にとっていいかわからないのです。だからそれぞれが目の前のことにとらわれている気がする。目に見えない音楽の力を目で見て判断している。
でもこういう方々は話す機会が持てるので、なにかの時にお話しさせていただくと最初は納得しなくても次第にわかって来てくれます。どちらかが正しい情熱があればいい方に行きます。

私には、人生の先輩にあたる年齢の生徒さんがたくさんいます。皆様から学んだのは、無理はしすぎない、けれどチャレンジすること。無理をし過ぎている方は元は誰かのためだったのに次第に自分を失って、最終的に人に迷惑をかけてしまいますし、チャレンジせず楽しいことだけ待っているといつかその楽しみは向こうからは来なくなり楽しくなくなります。一つ一つチャレンジしてその都度達成感を味わっている方って、生き生きして前向きでお話してても楽しいからお友だちも沢山いる。人生強いです。

ピアノはまさに人生。重い重いと無理して一気に100枚の紙を運ぶんじゃなくて、薄い紙を一枚ずつ丁寧に確実に乗せていく。

子供は元々音楽の種を持っています。その音楽の種は、どんなに世話したところで一年で花は咲かせないし、構い過ぎたら枯れてしまうかもしれない。
大事にお水をあげ続ける。今花が咲かなくても根を伸ばしてる。葉を茂らせている。

ピアノは音楽も生き方も学びます。
お父様お母様には2年後3年後ではなく20年後30年後の花を想像していただきたいと思います。







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