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2015年6月1日月曜日

ハリウッド白熱教室2

映画の照明というのは、実は「心理描写」らしいです!

「カサブランカ」でイングリッドバーグマンが嘘をつくところ、歩いてる場所が少し暗くなります。
夫と帰った彼女を思うハンフリーボガードの顔、お店のライトが片側からあたって半分陰になっています。とっても自然なので、そうなってることにすら言われないと気づかない位のことです。

でもスタジオですから照明は全て故意、意図した光なのです。
普通に場面が変わったからなんとなく陰になったのかなくらいに思うことなんですが、実はちゃんと計算されているそうです。情景描写だと思っていたことが実は心理描写だったんです。俳優さんの表情は変わらないんですよ。でも見た人は「かげり」を感じます。その自然なまでの策略に、心が動かされているということです。

以前に、映画の中で家の中から外に出る場面では人間の瞳孔は自然に閉じるので、それを計算して光を作るって聞いた事があります。自然を作り込む。
すごいですね。

ベートーヴェンのソナタ14番月光なんかも情景描写でありつつ心理描写の感じがします。情景と心理が重なるには、情景を感じる力と想像する心の力両方必要ですね。
日常の生活を大事にしたいです。




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