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2015年6月17日水曜日

ムチとアメ

サロンの会について「ピアノは弾かないで午餐会だけの参加でいいですか?」と生徒さんに聞かれます。

何を言ってるんですか。
その日そこに行ったら天国ってことは世の中いくらでもあるんです、お金さえ出せば。
だけどそうじゃなくて地獄を味わってから天国のほうが、天国はより極楽となるんです。

せっかくピアノをやっているのに「下手だから」弾かないなんて勿体ないもいいとこです。頑張ることと楽しみを両立させる絶好の機会です。聴いて下さる方も間違えたからどうなんて全く思いません。

それと大事なのは、そんな地獄になるような曲を選ばないで余裕を持って弾ける曲にするといいですね。人前での演奏は本当にあがるから。60%出せたらいい方です。
発表会だから気張って、カッコいい曲を弾こうとか好きな曲を弾きたい気持ちはわかりますが、好きなのと弾けるのは違います。世の中星の数ほどいい曲はあります。
その中で時間や自分に合ったものを探すのもピアノの勉強の一つです。

なんのために人前でピアノを弾くかというと、まずはチャレンジと確認です。
家では弾けるものを更に弾き込んで人前で弾くというチャレンジ。
それが本当に出来たかの確認。

そしてもう一つ「聴いていただく」経験。
ピアノ演奏は作品です。人に聴いていただいてはじめて完成するもの。
家で弾けてるで終えるのは本来完成ではないと思っています。作りかけだと思っています。
聴いて頂こうとすると聴き苦しくないよう精一杯努力する。
上手く弾けても失敗しても、そこまで持っていった過程がかなり自分を成長させたはず。

チャレンジした後は、美味しいお料理とお酒orお茶で優雅な午餐会をお楽しみください。










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