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2015年7月1日水曜日

ピアノの指とバレエの足

「指を動かす練習」のつもりが手首、肘、肩を酷使する練習になっていることが多いです。そのあげく痛めてしまう方が多いです。

指先を使うと言っても、ピアノはPCのキーボードを叩くのとは全然違います。キーボードは触れれば入力出来るし、入力の途中で考えたり確かめたり止まることも出来る。ピアノはそうはいきません。間違えてもdeleteはありません。

ピアノで指を使うということは、バレエダンサーの足を想像していただくといいと思います。
バレエダンサーは上半身も下半身も腕も手も指先も首も頭の先も顔も鍛えています。しかし何より正しく美しく「足」を鍛えなければいけない。脚もですが「足」。全体重を支える「足」、正しい重心が乗る「足」、柔軟で強いしなやかな「足」。これを作らないと大きなけがになったりきれいでなかったりします。

ピアノも全身運動ですし、肩、肘手首ももちろん使います。
けれどやっぱり直に鍵盤に触れるのは指ですから「指」を鍛えないことにはお話しになりません。指を動かす練習をしている方の多くが無理に指を動かそうとして手首や肘を酷使する練習をしていることが多いようです。つま先や足裏を鍛えないでジャンプしたり回転したりするバレエダンサーのようなものです。

バレエダンサーのつま先や足の裏が弱かったらあのジャンプや着地はどうなるでしょう?ドタンバタンではバレエじゃなくなるし、膝とか腰とか痛めそうです。
ピアノはコレが「指」なんです。
ドタンバタンまではいきませんが、打鍵バタバタで弾いてたら『美しい音』が出るわけありません。


美しい音のために肘肩手首の安全のために、バレエダンサーの足先のようにコントロールのきくしなやかで強い「指」を作りたいものです。










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