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2015年7月28日火曜日

クラッシックには表現がない?

「自由に表現がしたいから型にはまったクラッシックは好きじゃない」

と聞き捨てならない話をよく聞きます。

たとえばカラオケ教室に行ったらすぐ歌わせてもらえます。
でも声楽を本格的に習う場合、まず歌は歌わせてもらえません。
最初に息の使い方、発声と基礎を勉強させられます。
そして正確な音程、リズム。

これがしっかり出来るようになると型。
表現なんてまたまだです。

なぜこのようなことをするかというと「美しく表現するため」です。

悔しいから叫ぶ、嬉しいから笑う、それが人間です。
でもそれをそのままじゃなく美しく伝えるのが芸術。

正確さや型は堅苦しい感じがしますが、不自由な型の中でどれだけ自由になれるか、型の中でさえ表現が出来るか、それがクラッシックです。
制約の中だからこそ個性を浮き立たせます。
それにはとてつもなく高度な技術が必要です。
それがクラッシック。

クラッシックはほんとは表現したいものだけを残した究極の表現なのです。

クラッシックの魅力をもっと伝えられたらなと思います。

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