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2015年8月31日月曜日

手のポジション

大人の方は「バイエルやチェルニーは結構弾けるけど、もっと音の少ない簡単なはずのギロックとかがなぜか苦手です」とおっしゃいます。


まったく耳なじみがない曲だからという理由もありますが、もう一つ大きな理由があります。それはポジションです。

本当はバイエルのような5指以内のポジションのものの方が音の不揃いが際立ってしまい難しいのですが、ポジションが同じということでバイエル類はあまり考えずに弾くことが出来ます。


頭を使うのが得意なはずの大人ですが、パターンが決まっていない柔軟に考えないといけない譜読みは大変苦労します。リズムや音域が広がりポジションが変わると、パターンや思い込みで弾けなくなります。目で見た楽譜の音とリズムを頭で考え正確な指の番号で、考えるヒマなく鍵盤を弾く、という頭と体を繋げることが必要になります。

そいうい作業に慣れていない大人にとってそれは「別の思考力」を使わないといけない。「高いドが左手の3番?それにオクターブ上の記号が付いている?鍵盤はいったいどこ?」ととってもややこしいです。

ただこれはその曲を弾くと言う意味だけでなく、ピアノ脳を作る練習としてもとても大切です。何でもそうですが、思い込みは上達を妨げます。

大人の方は、頭を使うのが得意なゆえに、過去の経験からドは右手の1番、ひだりの5番で弾くものと思い込んでいるのですね。
経験を生かすのは大事ですが、まずはまっさらな気持ちと頭で楽譜に向き合ってみて下さい。

認知症予防に良いとわれるピアノ、脳の活性化にはバイエルよりバロックと近現代です。





2015年8月30日日曜日

繰り返し基本に戻る

ミスタッチを防ぐためには指先の力とコントロールがいかに大切かを実感しています。


音色のために一番大切なのが指先。
指先を鍛えることは、ミスタッチを防ぐことにも繋がります。

譜読みが出来て音符も正確に弾けるようになって表現をしだすと、それらしく弾けるようになりちょっと得意になります。

しかし、ピアニッシモやフォルティッシモ、クレッシェンドはなんとなくそうなっているのと本当にそうなっているのでは全然違います。だからちゃんと表そうとするとやっぱり指先を徹底的に鍛える、それしかありません。
それで嫌々指先のトレーニングをじっくりやる。。

そうするとやっぱり効果はあるんですね、音がキレイになってくる。
しかし、ここからが問題です。

自分なりにきれいに弾けるようになるともう最初にした練習はしなくなります。
とにかくテンポで曲想を付けて弾く。
やるとしても片手練習、部分練習。
その結果、、、。


ふたたび、雑でモヤモヤした響きのない、そしていつミスタッチしてもおかしくない音になっています。。。


つくづく、たえずありとあらゆる練習をする必要性を感じます。
どんなに仕上がっても、「基本に戻る」。
片手練習、部分練習はもちろん、やはり指先のトレーニング。
力は抜けていて柔軟でそれでいて体幹ならぬ指幹のしっかりした指。


めんどくさいけど、でもやれば必ずやっただけのことはあります。
頑張ります。





2015年8月28日金曜日

もっとやっておけば、、

もっと真面目にちゃんとやっておけばよかったと、いつも思います。
ピアノのことやらなにやら色々です。

今は少し理解して、こうすると上達するとか上手くいくとか、逆に上手くいかないとか、少しわかります。これをもっと前に気づいていれば、と思うのです。

でもそのことを今知った、今気づいたって時点でもう「これが私」なんですよね。
子供の頃それをやってればよかったとか、若いうちに気づけばよかったとか、もっとはやく出会えればよかったとか、全部神様が凡人に用意してくれてる言い訳です。

神様は全員を天才にはしてない。
けれどまるで可能性があったかのように言い訳を残してくれてるのです。
だから未練がましく「もっとやっとけば上手になったのに」とあり得ないことを妄想してしまいます。

ピアノはもっと上手になりたかったけど、でも人生にこんなスゴイ楽しみを見つけられただけでも佳し!です。






2015年8月25日火曜日

台風

関東に台風は来ませんでした。
九州の方は大変でした。
沖縄や九州、四国あたりの方はいつも台風でご苦労なさっています。

西日本と東日本は全然気候が違いますね。
カリフォルニアは日本全土と同じくらい広いそうですが、日本くらいの違いはないですね。日本はなんと豊かな風土を持っていることでしょう。
気候が違うので収穫出来るものや習慣も違って様々な文化が生まれています。ステキです。
しかし国の借金は多すぎです。

2015年8月24日月曜日

食べること

お年を召してもお元気な方は、皆さんよく召し上がります。
食べることは大事ですね。

私は若い頃は美味しいお店を探して食べに行くのが大好きでした。
家に帰って真似して作っていました。
味はちょっと違いましたが、自分に甘い私としては満足してました。

食べ物で好きでないものは乾燥した納豆と納豆汁です。
普通の納豆は好きです。色々なお野菜と和えて食べます。今日も家の畑のツルムラサキと鰹節を和えました。

今も美味しいものをいただくのは大好きですが、新しいお店を探してわざわざ行くことはあまりなくなりました。冒険の気持ちがなくなったのとめんどくさいのとが理由です。「行っても美味しいとは限らないし」とか「行くほどの味でもなかったな」とか。
でも行ってみると「すごい!美味しい!来て良かった!」ってなることも多いんですけどね。

不思議なことに今は自分で作るお味噌汁だけでも「美味しい!」って思うのです。しかもおいしい感覚が深くなっている気がします。上記納豆さん以外はみんなとっても美味しいのです。

わざわざすごいお店に行かなくなったのは、それも理由かも知れません。


2015年8月23日日曜日

羨ましい世界

趣味で音楽をやる場合、結果がでないとやめたくなります。
職業としてやっていくには、やめたくなくてもやめなきゃいけない状況もあります。


音楽ってどっちにしても難しい。
続けていく中では実力の問題も家族や経済的な事情や色々なことが起こるでしょう。
演奏家として続けてらっしゃる方は、そういうものをぐぐり抜け乗り越えて、大変な努力を続けたのでしょう。もちろん他の芸術ジャンルでもそうです。

先日ニューヨークで活躍する日本人の写真家の方が「毎日がハラハラ」と言ってました。
実力主義で力がある人がどんどん出てくるから仕事をし続けるのは本当に大変と言ってました。

ただ漫然と甘んじていては現状維持は出来ない。
大変な世界です。
だからこそ沢山の方を魅了出来るのですね。
多くの方々に喜んでもらえる。

大変だろうけど羨ましい世界です。

2015年8月22日土曜日

ライブ見学会

ライブに誘っていただき行って来ました。実はこういうのははじめてです。若い子の行くようなものでなく年代は30〜60代くらいのお客様の、ギターとベースとドラムとキーボードで落ち着いたいい雰囲気です。

ギターやベースのことはよくわからないのですが、セッションがとっても楽しかったです。
クラッシックだとアンサンブルと言います。
アイコンタクトをとって呼吸を合わせて。
これはジャンルを問わず一緒ですね。
ただクラッシックと違うのは、クラッシックは真剣な顔であんまりわからないようにやりますが、こっちでは相手を良く見て笑ってわかりやすくとても楽しそうにやる。
クラッシックもほんとは楽しいんだけどそれは表に表さずやる(笑)。
やはりアドリブが多いので、わかるようにやらないと合わないですもんね。

やる側がそうなので100名くらいのお客様も見るからに楽しい!って感じでした。
「こんなに沢山の方を一度に楽しませるって音楽ってすごいんだな」と思いました。


2015年8月21日金曜日

ベストな人生とは

宇宙飛行士の選抜試験に不合格になってしまった人のドキュメンタリーを観ました。


その中の医師の女性が言っていた言葉。
「どんな人生でもいいんだということがわかった」

その女性は不合格になったことがとてもショックでそれまでの仕事もやる気がなくなってしまったそうです。でもお父さんに「これがベストなんじゃないか」と言われハッとしたそうです。

人生に「もしも」はないと言いますが、「もしあのとき、、、」ということを私はよく思っていました。
しかし最近になって「これ以上の人生はない」と思えるようになってきました。


人間ですからみんなもちろん欲は山ほどあります。
手に入れたいと思ったらやっぱり行動してみるのがいいけれど、でも残念ながらそこは手に入らないものもある。

けれど手に入らないものも含めてそれは自然で必然の流れのような感じが最近するのです。それがきっと自分の器にあってる。それ以上の人生を望むならまずは自分で自分の器を大きくしないと。

無理すると疲れるので、私は自分の器にあった人生を歩いていきたいと思います。




2015年8月20日木曜日

KIURI

いいカンジです!
うちの畑のきゅうりがいいカンジです!





花が咲いて2センチになってはそのまま黄色く枯れてしまっていたので、そのことを生徒さんに話したら「水と土が足りないんだと思う」とのこと、急いで家に帰って土をこんもり盛って、根っこの側に米ぬかを埋めて、水を1日5回やり続けました。忙しかったです。

そうしたらこんなふうにいいカンジになりました〜♪
雨→晴れ→雨でさらに大きくなってます。
毎日楽しくてたまりません。
ディズニーランドに行くより楽しいです。



2015年8月19日水曜日

夏の終わり

少し涼しくなりました。
昨日、樹の沢山ある公園に行ったら蒸し暑いとはいえ充分暑さをしのげしばし避暑気分でした。
「昔の日本はこれくらいの暑さだったのかな」

オリンピックが心配です。
アスファルトをはがす構想は現実的ではありません。
そのあとの地面をどうするかの問題があります。
地面を舗装するとき、まさかここまで照り返しがすごいとは想像つかなかったんでしょうね。想像つかなかったのは無理もありません。
でもきっと頭のいい人たちが想像プラス計算して科学的に、これからの世界のことを考えてくれます。頭のいい人はただ文句を言う私とは違って、文句を言うヒマに静かに淡々とこれからの世界のことを考えています。頭のいい人がいてくれて助かります。
今後も頭のいい人を頼って生きていきます。

2015年8月18日火曜日

エアK

ジャンプしながらボールを打つ錦織選手の技がこう呼ばれています。
これは基本ではない打ち方だそうですが、ピアノでもピアニストになると基本とは違う弾き方をすることは良くあります。


素人はそれを表面だけ真似してしまう。
例えば強く弾く音や歌う曲想のところをピアニストは体で思い切り表現してますが、基本が出来ていないと見かけだけで肝心の音が出ません。エアKをやってもボールが打ち返せていない状態です。
エアKが威力を発揮するのは錦織選手だからで、もし私がやったら体を痛めるだけです。

ピアノの演奏は体が大事です。間違った体の使い方をすることは遠回りになります。
エアKも素人が飛び上がったりひねったりしていては運良く打ち返せる時があってもそれはいわばまぐれです。返せる確立は低くギャンブルです。まして、体が硬くなる本番ではそうそう上手くもいきません。
ピアノも同じです。

練習では出来るのに、レッスンや本番で出来ないという方は、家でエアKをしちゃっているのかもしれません。ピアニストの演奏はもちろん参考になりますが、彼らだからこそ出来ることがあるのです。

2015年8月17日月曜日

感謝コンサート5

いくつかの会社、団体様などが広告にご協力下さいました。
また、今まで開催したイベントの出演者等の方にお祝いのメッセージもいただきました。当日のプログラムに掲載させていただきます。


今回、皆様へ感謝の思いを伝えたいと企画したコンサート。
いらして下さったお客様が「あ〜、楽しかった!来て良かった!」と満足してくれる、それだけを目指しています。
それが出来るのもご協力くださった皆様のおかげ。
有り難い限りです。
心から感謝いたします。

2015年8月16日日曜日

本番への臨み方

トリプルアクセルをオリンピックで成功させたのは、伊藤みどり選手と浅田真央選手のみですが、練習では出来るという選手はほかにもいます。
でも練習で出来るのと本番でも出来るのとでは、天と地ほどの差があります。
伊藤選手も浅田選手も、もちろん練習では出来ていても本番で成功させるのは難しい。
だからそこの間を埋めるために信じられないほどの努力をしたのだと思います。

ピアノ学習者は練習で出来ると「出来る」と思い込んでしまいます。
自分はその曲が弾ける、と。
でも練習で出来るのと本番で出来ることは、そもそも次元が違うのです。
練習で出来るのに本番で出来ないのは何故かというと、本番で弾ける実力がないからです。同じに考えることがそもそも違います。

その間を埋めるのは簡単なことではありません。
本番で弾ける実力は、練習で出来ることの半分。
プロが弾いてる曲をみて「自分が弾ける曲だ」と思っても本番でそれが弾けるかとなるとまた別です。つまり本番でその曲を弾くには、練習ではその倍の難度の曲を弾けていないと本番では弾けません。

ピアノ学習者はそこを自覚して、
「本番で弾ける曲を選ぶ」もしくは
「本番では弾けないことはわかっているけど挑戦する」という割り切りを持って発表会に臨むことが大事だと思います。

このことはピアノを長年やっていくと自然にわかってくることですが、ここをきっちり押さえておかないと、先生が選曲する子供と違って「知っている曲じゃないと弾けない」「好きな曲を弾きたい」という希望が多い大人の方は、本番で弾けないショックが大きくなってしまいます。

私も無理のない選曲にしていますがそれでも本番は難しいです。
120%弾けていても今までかつて練習でも一度も間違えたことのないところを間違えたりします。ウン十年もやっているのにそれです。
時々、「ピアノは好きだけど人前で弾くのは向かないから」と人前で弾かない方がいますが、きっと練習で出来る曲よりレベルを落としたくないのでしょう。
私も、練習ではあんな曲が弾けるのに人前ではこんな曲しか披露出来ない、というのなんだか悔しいです。
でもそれが自分なのです。
あんな曲を披露出来る人は、こんな曲しか披露出来ない自分より力がある、それだけのことです。自分がその人と同じだと思うから悔しくなるのです。

あんな曲は弾けないけどこんなステキな曲が弾けるというリスペクトを持てば、曲に貴賎はありません。

















2015年8月15日土曜日

どちらも手に入るなら

天海祐希さんに
「すぐに台本が覚えられる記憶力」と「人を魅了する演技力」どちらが欲しいか質問したら「どちらもいらない、どちらも努力して手に入れるものだからそこに価値がある」と言ってました。


う〜ん、この台詞はどちらもある人の台詞ですね〜。うらやましい。。

私は努力家ですが、好きで努力しているわけではありません。やらないと出来ないから仕方なく努力しています。それも本当に努力している人からすればたいした努力ではありません。もともと根気がなくて5分で飽きちゃうところ7分頑張ってる、しかも手を抜き抜き、というレベルです。その2分分の努力をしないで手に入るなら、それに越したことはありません。その2分分の努力をやっとこしている私ですが、結果は「少しは努力しなさいよ」と言われる程度のものです。

天海さんは美貌と頭の良さと豊かな感受性に加え、努力出来る根気もお持ちということになりますね。選ばれた人は違います。


と言っても、選ばれた人は選ばれた中でやらなきゃいけないこともあるでしょうから、うらやましがらず自分に与えられたものの中で今日も2分分の努力を手を抜き抜きしてみます。

ちなみに私だったら上記の質問、当然ながら「どちらもいります」です。







2015年8月14日金曜日

どんな練習をすれば、、、

プロゴルファーの松山英樹さんが子供に「どんな練習をすれば上手くなりますか?」と質問されていました。いい質問です。練習の仕方で結果は変わってくるというものです。


「基本になるのは体幹トレーニングです」
「素振り100回です」
「集中することです」
「ゴルフばかりでなくお家のお手伝いも大事です」
「ポルシェを乗り回してる自分を想像することです」

、、、あたりの答えを妄想して見ていました。

しかし松山英樹さんは「どんな練習をすればいいかを良く考えて、またその練習の意味を考えてすることが大事です」とおっしゃいました。

子供にこの真実の返答…。
私はゴルフはしませんので松山英樹さんのスゴさは良くわからなかったのですが、これだけでスゴイ人だとわかりました。こんなに若いのに感覚じゃなくて考えてやってるんだ〜と驚きました。一流の人には当然のことでしょうが。

ピアノでも人生でもつい、HOW TOを知りたくなっちゃいますが、やっぱり考えることが大事なんですね。
自分が出来ないのは何故か、自分の課題は何か、今何をやればいいか、今なんの練習をしているのか、これをやると何になるのか、
そしてこんな風に頑張るのはなんのためなのか。


思慮も才能のうち。凡人の私が思慮浅いのは無理ないことですが、ここは開き直らず心にしっかり刻んでいこうと思います。







2015年8月13日木曜日

立場の違い

生徒さんのヨメシュウトメ談義が面白いです。
この間までヨメだった人も、シュウトメになると途端に考え方が変わります。
同じ人間でも立場で真逆の考え方になるもんですね。

私もピアノをはじめ習い事に行くと、生徒さんの立場がわかり勉強になります。
様々な体験が人の気持ちがわかる人間へと成長させてくれるのでしょう。

2015年8月11日火曜日

感謝コンサート4

プログラムが決まりました。
手前味噌ですがとても楽しそうです。

プログラムが出来て印刷に出すときすごくドキドキするんですが、「何回もチェックしたから大丈夫!もう時間もギリギリだし」と決意を固めて入稿します。

しかし絶対間違ってます。
2人がかりで、時に3人がかりでチェックするんですがミスがあります。
要するにチェックしてるようでしてないんですね。
「練習したのになぜか間違えるんです」とよく聞くあのセリフの香りがします(笑)。

最初から最後までただ弾くという講師からみると、甘い甘い、そりゃ間違えるわ、という詰めの甘い練習がありますが、たぶん校正のプロに言わせると、私たちのチェックはそんな詰めの甘い練習と同じでしょう。ミスもあって当然だというやり方だと思います。
しかし、正しいやり方でチェックしなさいと言われたところで、「いや…ミスがあっても命に関わる事じゃないし、日本人だからわかるし、見た方も許してくれてるし」と絶対今までのやり方を押し通すに決まってます。
めんどくいことは避けるのが私のモットーです。

そして思いました。
生徒さんはピアノのことを同じように思ってるのかも?

確かに間違えたくはない。
でもそこまで自分を追い込みたくはない。
趣味だし。
死なないし。
そんなめんどくさいことしなくたって出来るかもしれないし。

少し生徒さんの言い分がわかった気がしました。
でも、ピアノは「出来るかもしれない」=「100%出来ません」ので。
これは肝に銘じておいて下さい。


2015年8月10日月曜日

友達親子

大人になってわかったことの一つに、ほとんどの大人は身体が大きくなっただけの、子供と同じ人間というのがあります。もちろん自分もです。

なので教師だから医者だから優れているってことはないと、納得しています。
そして親だって成熟した大人な訳じゃないんですね。


でも、だからって私は友達親子というのが好きではありません。
大人同士になれば別ですが、子供が小さい時は立場が全然違うのですから、意見も行動も違うはずで、友達になれる訳がないのです。めんどくさくて大変なことはしたくない子供と大人が話が合うわけがないのです。なぜ友達親子が増えているかというと、その方が楽だからです。友達になっちゃったら叱ったり管理しないで済みます。自分が楽なのです。
私みたいに楽したい人間にはそのことが良くわかります。

昨夜11時頃帰宅するとき、居酒屋から4人家族が仲良く出てきました。小学生の子供は慣れた感じで楽しそうでした。バカな親だと思いました。たとえ子供がそれを望んでも、早く寝かせるのが親です。ケチだなんだと言われても寝かせるのが親です。たまにはそういうこともいいという人もいますが、何故たまにいいのかもわかりません。子供の生活に沿ったたまにいいことをすればいいと思います。

宇宙飛行士の油井さんのお父様が息子を尊敬しますと言い、油井さんは私が父を尊敬しているんです、と言いました。いい話です。
友達親子との違いは、油井さんのところはどちらも大人ということです。

子供の上に立つには、上に立つ責任が生じます。
責任あるものは責任ある行動をしなくてはいけません。
自分が夜11時まで居酒屋でのんびりお食事したりお酒飲んだりしたいのを我慢して、自分を律しないといけません。友人と遅くまで話も出来ません。ゲームをし放題、お金を使いたい放題ってわけにもいきません。

親がストレスがあると子育てに良くないといってそんなことでストレス発散するのは、未熟な証拠です。責任あるものはストレスなんてあって当然なのです。ストレスのない喜びなんてないのです。

子育ては難しいでしょう。
ピアノの生徒さんにも、いかに練習をさせるかはとても苦心するところです。
私のような幼稚な人間は生徒さんと友達でいられたらとても楽です。
でも、それが一番生徒さんを成長させることになるのかと言うと違います。
親子でもそうです。

責任あるものが迎合していてはその力は発揮出来ませんし相手も成長出来ません。
逆境に負けない精神を培うには、大人が逃げず、子供たちと毅然と闘うことだと思います。

そんな大人に自分がなれるかというと絶対なれませんが、でもなれるよう心がけたいとは思います。








2015年8月9日日曜日

出来ることを数える

年を重ねていくと、以前出来た日常のことが出来なくなります。
昔、祖母が言ってたその意味が身をもってわかるようになってきました。


ピアノを習い始めると何も知らなかった時より少し出来るようになる。
これは年に関係なくそうです。
何もやらなかった時よりは絶対、誰でも出来るようになるのです。
ただ「やらなかった時より」なのです。
年を取って日常生活が出来なくなるのにピアノだけはずっと右肩上がりとはいかないのです。考えたら当たり前なのですが、最初にぐんと伸びるので、つい「このまま頑張っていったらどんどん弾けるようになっていく」と、年齢は関係ないかのように錯覚してしまうのです。

夢を壊すようで悪いのですが、ピアノだけそんなことあるわけないのです。
自転車や水泳と違って、若くたって弾けた曲すらすぐ弾けなくなるのがピアノ。
若者だって現状維持は難しいのです。
年を取ったら尚更。習えば習っただけ難しい曲が弾けるようになると思うのは幻想です。
習う年月と比例して上達することは、残念ながらありません。

先日ある生徒さんがおっしゃってました。
「出来ることを数えてます」
出来ないからやめてしまっては、たぶんいつかみんなやめなきゃいけなくなる。
だから、出来ることを出来る中でやっていく。

これからずっと忘れないで覚えておきたい言葉です。


2015年8月8日土曜日

知らないこと

アメリカ大陸を発見したコロンブスは奴隷商人で先住民を虐殺したヒドい人、と先週生徒さんに聞きました。知らなかったです!


「そんなヒドい人だったとは!!」と驚きました。
でもこれ、聞きっぱなしで自分では何も調べていないので、聞き違いとか勝手な自分の解釈とか入っているかもしれません。私は全てが大げさです。
コロンブスに言わせると「いや、そこまででは…」という部分もあるかもしれません。

知らないと、聞いたことや言われたことを鵜呑みにしてプラス妄想を膨らませます。
音楽に関することもそうです。
諸説ある中の一つがテレビで取り上げられたりすると、完全に信じてしまいます。
ピアニストなんかでもドラマティックに取り上げられると、すごいピアニストの気がしてすごいお金出して聴きに行ったり(笑)。

別にコロンブスがどんな人だろうと、ピアニストが上手だろうと下手だろうと生活を脅かすほどでなければ別にそれも構いませんが、身近な人間関係や大金や国同士の話だと事は重大です。

知らないから信じてしまう。
知らないと、人の言葉やウワサだけで判断してしまう。

出来ないことは沢山あるけど、まずは少しでも知っておこうとすることは大事ですね。
明日は長崎、原爆の日です。
もう少し歴史を勉強しなくては、と思うこの頃です。

2015年8月7日金曜日

幸せなら

私は今が人生で一番幸せな気がします。
じゃあ以前は不幸せだったかというとそうではなく、今は「幸せだということに気づいた」状態だということです。

ドラマで「幸せな子やねえ。その分励まなきゃね」と言ってました。
もう既に終わった「天皇の料理番」を録画で見ています。
その中の台詞です。

幸せだと感謝出来る。
感謝出来ると励める。
励むと結果が出る。

幸せだと気づくだけでいい循環になる感じがします。

2015年8月6日木曜日

修羅場

修羅場ってすごい響きですが、経営者の方に伺うと修羅場は必要だそうです。


凡人としては修羅場は経験したくないものです。
もっとも好きで修羅場を経験してる訳でもないでしょうが、修羅場を迎えるくらいギリギリの選択をして乗り越えるってことなんでしょうね。

修羅場が訪れるのは、なにかアクションがあったわけで、安全を求めて手や足を出さなければいいこと悪いことどちらも起こりづらいでしょう。
その結果に関わらず、修羅場の学びがそこにあるということですね。


修羅場を経験せず一番の幸せはないとお話された最後に言っていました。
「何があっても続ければ死ぬまでには人生黒字になるから」

なるほど。
そのくらいの気持ちで修羅場をお迎えできたら、乗り越えられるのかもしれませんね。

2015年8月5日水曜日

才能は他人が見つける

運ってあります。
なんでしょうね、ほんとに運ってあります。


「才能は人に見つけられるもの」と言いますが、自分でこだわっているものより人に望まれるものをした方が自分の才能を発揮出来るってことでしょう。
運というのは「いい」って言ってくれる人が繋がっていくことなのかもしれません。

ただし何もせずに待っていては運は来ない。
私の好きな映画の「ラブアクチュアリー」では、いっぱいガールフレンドを作りたいがためだけに、ある男の子がアメリカに行きます。そしてアメリカに行ったらほんとにガールフレンドがいっぱい出来ます。夢は叶う、です。

こんなバカバカしい理由で行くって現実では軽蔑間違いなしですが、そんな理由でほんとにアメリカに行っちゃうその男の子が清々しく爽快です。

夢は叶うっていうと、壮大なカッコいい夢を叶えるように思ってしまいますが、身近なバカらしい願望から始まるのかもしれません。
他人に見つけてもらえるには他人にわかるようアクションを起こさないと始まりませんね。

2015年8月3日月曜日

スーツ

この暑い中、スーツを着てお仕事なさっている方がいます。
さすがに外ではジャケットは着ていませんが、スーツを着ないといけないのはとっても窮屈そうです。
だらしないカッコでは雇う気もしないでしょうが、いくらなんでもこの暑い国でスーツやパンプス、革靴はかわいそうです。
やはり日本人はゆかたにすべきでしょう。

私のように好きな格好をして出来る仕事はつくづくラクチンだと思います。ゆかたは着ませんが。靴だってラクな靴履けるし。

仕事の内容もさることながら、ピアノの先生はほんとに恵まれた仕事です。
こんないい仕事をさせてもらえることに感謝です。

2015年8月2日日曜日

小学生 はじめてピアノ夏休み体験会

小金井でいよいよ始まります!

まずは夏休み体験会


小学校1年〜3年

8月20日木 13時〜14時半
8月22日土         〃

二回で2000円

耳とリズム感を鍛えるリトミックを取り入れたピアノ教室です。
シニアや大人の生徒さんを多く指導してきたからこそわかるこどもの時に大事なことを中心に楽しくレッスンします。



ピアノがはじめてのちびっこさんをお待ちしています。

お問い合わせ お申し込みは      info@hajimetepiano.org   まで