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2015年10月14日水曜日

さすがピアノの会

先日のオペラの会で「オペラが音楽界を牽引していたのがわかりました」「歌ってすごいですね!」と嬉しいご感想をいただきました。
普通そこで終わるのですが、さすがピアノの会の皆様、違います。


ちゃんと脇役のピアノを聴いて下さってました。
「伴奏って本当に心理描写なんですね。ピアノに心が奪われちゃいました」
「ピアノの前奏からその世界に入れました。ピアノを見ながら歌を聴いてました」。

そうなんです。
オペラの楽しみは歌ではないんです。歌とピアノのアンサンブル、両方なのです。
生演奏だと息づかいが感じられて協力し合っているのが実感出来ます。

ピアノは前奏や間奏などは主役だし時には歌の引き立て役でもあり誘導役でもあり。
また歌は思いっきりレガートなのにピアノはスタッカートだったりと、合わさることで全然違う作用が起きてしまう。

実はこれ、ピアノの右手と左手なんです。
ピアノを弾くのは難しいのでつい「運動」になってしまいますが、ほんとは主役が入れ替わってメロディを奏でたり引き立てたり誘導したり右手左手がそれぞれの場面で役割を持つものなのです。
右手がメロディとは限らなくて左手にメロディが来るときもあるし、右手左手で協力し合ってメロディを弾くときもあるし、カノンのように追いかけっこになってる場合もあります。
そのときに必ず歌手とピアニストの関係がある。
それを考えられるときっと歌うようなピアノが弾けるはずです。

言うのは簡単、やるのはほんとに大変ですが(笑)。
もちろん私はまだまだ口だけです。










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