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2015年11月10日火曜日

カデンツを覚える意味

はじめてピアノの会ではカデンツを覚えます。
大人の方は音で和音を判別するのはとっても難しいので、和音の判別そのものが出来るようになることは目指していません。
では何故やるかというと理由があります。

一つは伴奏づけをするためです。
簡単な和音の伴奏がつけられると楽しみが広がります。
これは感覚だけでなく理屈も伴っているので大人の方は得意です。
メロディを見て、コードトーンからここはC、ここはG7と考えていきます。最初は戸惑っていますが慣れればすぐ出来ます。

二つ目は、和音を判別しようとすると音を聴こうと集中すること。
曲を弾いているとき、だいたいの方が実はしっかり音が聴けていません。
でもこの音はなんだろうと判別しようとすることで「聴く」意味がわかってきます。

三つ目は、鍵盤をポジションで取ることです。
ピアノの特徴はハーモニーを奏でられること。そのためには一音一音たどって行くのではなく、ハーモニーとして塊で捉えることが大事です。
左手の音がドだったとしてもドミソのドなのかラドミのドなのかファラドのドなのか、それを捉えることが必要です。くく

4つ目は、ベースを理解すること。
ピアノはメロディも伴奏もベースも奏でています。3つ目が出来たら、一番の根っこベースで音楽をしっかり支えることが大事です。

色々な意味があるカデンツの練習。
日本の民謡と違ってアンサンブルが基本の西洋音楽。
歌を歌うにしても日本人は斉唱が好き、西洋人は合唱や重唱が好きです。
日本人はメロディを追ってしまいますが、西洋人はハーモニーを追うそうです。

カデンツを学ぶのは何より西洋音楽に慣れるため、と言えます。








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