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2015年11月16日月曜日

人生終わったという気持ちのとき

あー人生どん底だな、、と思った経験が私にもあります。
にも、というのは一度もそう思わない人なんていないだろうと思うからです。
以前、いつも明るい生徒さんが「何もない人なんて一人もいないの、みんな言わないだけ」とニコニコしておっしゃっていました。

だからどん底、と思ったとき、私だけが特別なわけじゃないと思えました。
今がその時かぁ、と思えました。
ただだからって辛いときは辛いですね。
そういうときの解決方法はたった一つ、と思います。
ベストを尽くして天命を待つ。

一言でカンタンに言ってみましたが、カンタンではありません。

ベストを尽くすと言っても何がベストかがわかりません。まずは自分に正直になって、自分がどうしたいか気持ちとしっかり向き合わないといけないですよね。人は結構自分に嘘をついているものです。
尽くすとは何かというと、行動することですよね。でもこれには相当の勇気と体力、気力が必要です。それを尽くすというまでやり切る。
天命とは結果です。
待つとは何か、時間ですね。

まとめるとこうです。
「心から自分が良しと思う行動を勇気を持ってして時間が解決するのを待つ」

いやいや、難しい。
どん底の時はそもそも何もやる気にならないんです。
そして自己否定が強くて冷静になんてなれないのです。
天命を待つというのも辛いです。余計なことをジタバタやって事態を悪化させるのが人生の中で一番得意な時期です。

ではどうしたらいいか。
無理矢理勉強するのが一番です。
創造的なことや心の勉強ではなく学生時代のような机に向かう暗記の勉強。
なんとかやり過ごすにはこれです。

私はあーどん底、何にもやる気しない、自分には価値ない、と思った頃イタリア語を勉強しました。
NHKのイタリア語講座のCDや他にもイタリア語会話のDVDやテレビの講座や。名詞も動詞も変化形が超難しいので紙に何回も書いてお風呂に入るときも持って入り電車の中でも覚えました。家ではいつも発音してました。そのうち、ものすごく楽しくなってきてすっかりイタリアにハマり、歴史やイタリア料理にも懲りました。もちろんイタリアには行きました。合間に数独などもしました。

同じ頭を使うのでも、イタリア語を覚えたり数独をしたりすることは悩むことときっと対極なんだと思います。悩むことはとてもクリエイティブです。今までのやり方では間違えたから問題が起こった。それをゼロに戻して新しい発想をする。そのバランスをとるためにもテスト勉強みたいなのがいいようです。

その頃のことは「自分ではあれってどん底って思ったんだよな〜」と、懐かしくなるくらい小さな、そして貴重な経験になりました。


時が過ぎれば小さなこともその時悩むのは苦しいです。でも考えないで苦しまないでその場しのぎのことをしてしまうと悩みは悩みのままです。だから一所懸命考えて一所懸命行動して、その後はほっとく。
そうしたら望み通りの結果にはならなくても、後々『こうなるためによかったんだ』というように人生は流れていくんだと思います。
私の人生なんてたいしたことありませんが、真面目に生きているといいことがある気がします。私にとっての真面目さとは「真摯に考えること」「真摯に行動すること」です。

La Vita e bella=人生は美しい
話しているだけで音楽のようなイタリア語、それに救われました。















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