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2016年1月22日金曜日

ピアノの予習は予測です

ピアノの練習は予習です。


子供の頃のレッスンではいつも先生に「じゃ、次までにやって来て」と言われるだけです。
いや、やって来てといわれてもやり方知らないしもちろん教わってないしわからない、家族にわかる人はいない、レッスンは一週間先、インターネットもないし音源もないし調べようもない、でもやっていかないと怒られる。。。

でどうするかというと「予測」でやっていく。前のときこれはこんなだったからこんな感じかなとか。たぶん間違っているだろうけど、やっていかないと怒られるから間違ってる事はわかっているけど、これでやっていこうとか。ここは見当もつかないから片手にしておこうとか。
そうすると半分くらいは当たっていて次回は間違えた部分だけ直す。
私だけでなく、みんなピアノはそうやってレッスンをするものでした。

しかし、大人の方を指導していて思うのはピアノは「わかっていることを練習する」ものと思っている方がとても多いことです。きっと、元々ピアノが「知らないことを予測をつけてやるもの」だと思っていないことと「間違えてやると二度手間だ」という理由からだと思います。間違えてやってまた直すのは「時間のロス」ですからね。

でも、この二つのうんざりする理由をやることに意味があります。間違ってでも自分で考えることと間違えたことを直すこと。それを繰り返すことで「予測」が付けられるようになり予測が外れた時(必ず外れる)の軌道修正が身に付きます。

音源も簡単に聴けるようになって、初めからイメージしやすく練習もしやすい世の中になり私もずいぶん活用しています。でも「わかってて正しい事をやる」ことに慣れてしまうと自分で考えられなくなるし後で直したり臨機応変に対応することが出来なくなります。考えて音を作る人にしか耳も育ちません。


間違えるとうんざりするし、がっかりするし、やって損した気になるし、あの時間にあれが出来たのにってなるし、一気にやる気もなくなるんですが、それがピアノ。
やっては直しやっては直し、です。

何回でも仕切り直して頑張りましょう!



















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