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2016年2月23日火曜日

音楽史を知ると

「難しいことはいらない」と音楽史を避けていませんか?(笑)


今週末の日曜日に「みんなが弾ける原曲〜音楽史をたどりながら」の講座を松戸市内でしますが、この講座を企画した理由は、第一はアレンジでなく「原曲」を皆様に弾いて欲しいからです。
が、それだけではありません。音楽史を知った上で弾いていただきたいのです。


「そんなめんどくさい、手っ取り早く弾きたい」という声が聞こえそうです。
「自分で弾けるすてきな曲は知りたいけど、音楽史は知らなくていい、興味ない、眼中にない」という方が大方ですからね(笑)。
でも。
「いい曲だから」だけでは弾けないのがクラッシックのいいところ(ヤなところ!?)。
それを知ると知らないじゃ違います。っていうか知らないと弾けてるうちに入りません。
バロック時代の曲はこう、ロマン派はこう、という様式美があります。

たとえば大人の方がバロックを弾かないのはバロックの魅力がわかってないからです。直接訴えかける種類のものでないのでインパクトがなく、なんとなく通り過ぎちゃうんですね。
バロック時代はピアノも今のようなものでなかったし、主役ではなかったので、曲が一見地味です。脇役なので見過ごしてしまう。でもそれこそが魅力。主役は歌だったり教会だったりダンスだったりしたので、自分をどうだどうだと表現してない。といっても曲は複雑に入り組んでいてすごい凝ってて華やか。

それってすごくないですか?
知性がないとこういう役ってこなせないものですよね。
そうです、バロックのピアノはとっても知性的。
その知性あふれる魅力がバロック時代の鍵盤曲なのです。当時はピアノじゃなくてハープシコードだったというのも理由ですが。

学生時代、まったく音楽史を勉強しなかった私には、皆様の勉強したくない気持ち痛いほどわかります。趣味なら余計そう思いますよね。が、音楽史は更に深く味わうために学ぶもの。大人の特権です。

知ると演奏するのが益々楽しくなっちゃいます。知らずに弾いていたのがもったいなくなります。確実に音楽の世界が変わります。

























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