ページ

2016年2月6日土曜日

出来ないことに意味がある

認知症予防には体と心と脳をトレーニングする事が大事と言われています。


シニアの方に音楽の認知症予防プログラムをやると、すでにその3つのトレーニングを「やろうとする人」と「やる気がない人」に分かれてしまっているのを感じます。
やる気がない方に私ごときが「やってみましょう!」と言っても、もう人間が出来上がってるのでやりたくないものはやりたくありません。「これをやったらどんなにいいか」という過度な説明をくどくどして1、2回はやってもらいますが、その後はやりません。子供でないので「ちょっとそこ!真面目にやりなさい!」とは言えません(笑)。

やる気がない、のはどういう事かというと一つは私の事を信用していないのだと思います。もう一つは最近になってわかったのですが「出来ない事」が好きでない。
実際出来る出来ないは全く関係ありません。むしろ、出来ないけどその過程を楽しむという事の方が大事で、やる気のある方は出来るからではなくその出来なさも自分で面白がって自分に呆れつつも笑いながらやってます。私もその皆様の出来なさ具合に一緒に笑います。で、頑張ってやっと「出来た!」となったら喜び合うのもつかの間、さっさと次の「出来ない課題」に挑戦する。

出来なくてもやろうとする方は皆様90になっても認知症にはなっていません。では、やらない方が皆様認知症になっているかと言うとそれはわかりません。やめてしまう方とはその後ご縁がなくなるので統計が取れません。やる気がなかったのは興味なかっただけかもしれないし、何もやらなくても認知症にならない人だっているとは思います。トレーニングが大事とか言ってたって何しろ学説はすぐ変わりますから。

ただ、少なくとも「出来ない!全然出来ない!」と言いながらもやり続けている方々はなっていません。










0 件のコメント: