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2016年2月19日金曜日

ピアノは試合で勘をみがく

私は「人生は使命である」という熱い思いと「人生はひまつぶしである」というユルい思いを人生に対して持っています。


大人の方に発表会のご参加を勧めると「この程度のピアノじゃ聞かせられない」というお返事が返ってきます。「人に聞かせるためにやってる訳ではないし、、」とおっしゃる方も多いです。

聞かせられるようになってから出ようと思ったら一生出られません(笑)。
人に聞かせることは目標であって、目的でやってるのはプロだけです(笑)。

発表会はスポーツで言ったら試合みたいなもの。でもオリンピックでも世界選手権でもありません。ただ単にスポーツの楽しさを味わうには試合なんです。地域の草野球チームでも普通に試合してますよね。「試合」という取り組みで、スポーツの醍醐味もルールも身をもって覚えます。野球でバッティングやキャッチボールだけでは、上手にはなっても野球とは言えない。コーチの教え通りにやってもそれが全体の中で通用するかわからない。試合では練習とは違う集中力や瞬発力が求められますし、それだけ真剣に取り組めますね。たかが趣味でも真剣に取り組めば取り組むほどなんでも楽しくなるんです。

ピアノの場合は戦うのは相手でなく自分です。人前で成果を出し切ると言えば聞こえがいいですが、ほぼ人前で恥をかくという試合です。
でもそれがあるから頑張れる。それがあるから弱点が浮き彫りになる。
ピアノの勘は発表会で磨くと言って間違いではありません。

どうせ人生ヒマつぶし。たかが人生の1ページ。大それたドラマは必要ありません。
スリルはあるけど失敗しても死ぬわけじゃない。誰かや何かを犠牲にするわけでもない。

弾く事で、みんなと達成感を味わったり励まし合ったり勇気をもらったりする。
自分の心のちょっとした変化で人生は幸せになります。








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