ページ

2016年3月12日土曜日

美しい音楽と人格

…は、関係あるんでしょうか?

ワーグナーやドビュッシーが人格者じゃなかったのは知られていますが、音楽は素晴らしい。どういうことでしょう?

人間には必ず毒の部分があると思います。
というか、それが人間です。もしかしたら毒は本能とも言い換えられるかもしれません。
でもその毒の部分を表に出さないように生きている。
耽美主義とかデカダンスとかはその部分を出しちゃった生き方。
でもそれが良くないと思っている人にもその部分がないわけではない。

ワーグナーやドビュッシーは、いわば人の中の毒の美しさなのかなと思います。
自分の毒に正直。
毒のある人格だからあの音楽が書けた。
これも神のなせる技かもしれません。

毒を全面に出すと世間の風当たりは強いです。
私はとても世間体を気にするので、人から後ろ指さされて北風に向かってまで毒に正直に生きたくありません。そんな波乱万丈の人生はイヤです。

このぬくぬくした人生の中で、毒の美しさを音楽で味わわせてもらう。
彼らのわがままで身勝手な人生のおかげです。

0 件のコメント: