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2016年3月31日木曜日

オペラの会 アイーダ

はじめてオペラの会第9回

4月6日水曜日10時〜12時

ヴェルディ作曲「アイーダ」解説講座

小金井市

参加費 500円




ヴェルディは歌劇王といわれるイタリアの英雄で、数々の名オペラを作りました。
でも本人は「自分の作品の中で一番美しいのは『憩いの家』」と答えていたそうです。
『憩いの家』とはヴェルディが作った音楽家の老人ホーム。
これは確かにヴェルディの総決算。ヴェルディの人生を知るとそれがわかります。


芸術家は芸術の事だけを考えお金の事など考えない人というイメージがあります。またお金に頓着してはいけない、ボランティア精神で聴かせろという風潮もあります。
が、音楽家も生きていくにはお金が必要です。音楽を人に聴いてもらって感動してもらうという事は、大きな努力と沢山の時間とその間生きていくお金が必要です。音楽は材料費がかからないし減らないのでタダで聴けるものと錯覚してしまいますが、作曲家も演奏家も命を削って努力して沢山の時間をそこに割いてお金も沢山使って勉強しています。大袈裟ではありません。音楽でお金がもらえなければ音楽のために使う時間以外に寝る間にお金のために別の仕事をしないといけません。
音楽はお金がなければ出来ないのにお金をもらってはいけないって矛盾していますね。

ヴェルディはそんな職業としての音楽家の地位向上に尽くしました。実業家として大変有能で、作品の上演権や出版権など音楽家の当然の金銭的報酬を権利として確立させました。ヴェルディは大人気作曲家でしたので、そんなビジネスやらなくても大金持ちだったのにそこまで色々実務的なことをしたのは、自分のためではなく世の音楽を職業をする人のためでした。

音楽家仲間が自分のように豊かにはなっていない、そのために出来ることをして、そしてそれでも老後が苦しくなってしまっていた音楽家のために「憩いの家」を作りました。


そんなヴェルディのお話も4月6日にさせていただきます。
宜しかったらいらして下さい。







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