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2016年3月7日月曜日

年を取ってよかった



若い頃、「大きな事件」より「日々の違和感」の方が私にとっては重かったと、最近になって思っています。そもそも大きな事件、なかったんですけど。


日々がとっても重たかった理由は、社会との交わり方がわからなかったからです。毎日途方に暮れていました。常識外の事をして呆れられたり叱られたり批難されたり、何をどうしていいかわかりませんでした。回りが敵に見えました。毎日疲れていました。お先を考えると暗かったです。

それが年をとって、とっても生きやすくなりました。

常識と言われるものは、人に迷惑をかけないようにするものだけでなく国家が都合よく作ったものだったり、めんどくさいから大多数の意見を常識ってことにしちゃったり、個人の利益のために意図的に仕向けられたものもあるのだ、と知ったからです。常識として行っている行為が、逆に人を傷つけたり思考停止を招く時もあると知りました。

だからこそそのことにがんじがらめになってしまう人もいるようですが、私はわかったら結構スッキリします。その中で出来ることをやり出来ないことは無理しない。人の価値観は変えられないし、まして国家なんて私の力で今すぐ変えられない。

シミにシワにタルミにくすみだらけになって、それでも年取るってこんなにいいものなんだとしみじみ思うのです。無理して人付き合いしなくても、友達って(すごく少ないけど)出来るんだとわかりました。
好きな事をしてもいいんだとわかりました。
人は自分に正直に生きるのが一番いいんだ、とわかりました。
だいたい人生ってなんでもどってことないんですよね。


若い人の中には私がそうだったように、なんだかお先が不安と思う方がいると思います。でもたいていなんでも大丈夫です。どってことありません。年を取るとラクになります。

国家がどうのこうの言ったって、自由に生きていい時代に生まれて有り難いです。











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