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2016年3月20日日曜日

ストレスと楽しみ

大人のレッスンをはじめたばかりの相当の昔、生徒さんが
「ピアノは大好きなんですが、練習がストレスになって楽しくないので」とおやめになりました。

それから何年かして、この理由でやめる事が特別でない事がわかりました。ピアノにそれほど情熱が持てないというなら、私が囲碁教室に情熱が持てないのと同じですのでわかりますが、大好きなのにこの理由はもったいないです。


私にとってもピアノは今も昔もストレスです(笑)。子供の時からピアノをやっている人の100人中100人、そう言うのではないでしょうか。ストレスそのものです。

でもストレスと楽しみは対になっている、と考えています。
ストレスがあるから、楽しみが2倍3倍になる。
ディズニーランドに行くとか、ケーキを食べるとかはそりゃストレスにならないで楽しいけど、でもピアノの達成感のようなよろこびは味わえない。
達成感を得る極上のよろこびには必ずストレスがかかる。
趣味でもストレスにならない上達はない。
上達って成長ってそういうものだと思うから。

でもこれは言ってわかる話ではなく、ストレスだし上達しないしでへこたれてそれでも続けてやっと乗り越えた時初めてわかる事なんですね。「続けてみてよかった」と。
ピアノのストレスは仕事や家庭や勉強のストレスをまさに軽減してくれるストレスです。
世の中にはそういうストレスもあるのです。

ストレスとお友だちになって、その先にあるよろこびを知ってもらえたら、と思います。















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