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2016年4月25日月曜日

音楽は変化する

絵や文章は発表しちゃうとそれが完成品になってしまいまいます。
同じものを違うように描いたらそれはもう別の作品だし、小説を同じストーリーで文体だけ変えているというものは存在すらしませんね。
その意味で絵も文も完成品です。

それに比べて音楽はなんて自由でしょう!
20歳でCDを出しコンサートもしてたくさんのお客さんに聴いてもらっても50歳になって「20歳で弾いていたショパンはショパンじゃなかった」とか平然と言って違う弾き方で同じショパンを弾く。
聴く方も「以前は技術に頼っていたが今は円熟味が増した」とか言って同じショパンを暖かく聴いてくれる。
変化が前提です。

こんな芸術って他にないですよね。
一生未完成とか言ってますが、未完成のもので公然とお金をもらえるってある意味すごいです(笑)。

これを考えたら音楽家がしつこい理由がわかりました。
「もう終わったことじゃん!」ってことを「いや、、あの件はまだ終わっていない、、」と蒸し返す。
「え?決まったんじゃなかった?」ってことを「いや、、あの時はそう思ったけどやっぱりこっちのほうがいいでしょ」と手のひらを返す。
絶対のものは絶対だけど、絶対の部分と絶対じゃない部分がちゃんとあって「これは絶対じゃないよね」って部分を大っぴらにくつがえす。

音楽をやっているからそうなったのか、そんな性格だから音楽をやっているのかはわかりませんが、変化はするもの、変化はさせるもの、そんな感覚が音楽をやる人には根っから染み付いている気がします。

周りは振り回されている感があるかもしれませんが、音楽家に状況を見て、周りを読んで、周りの出方に合わせて指示しなくてもパッと行動できる人が多いのは音楽のこの性質の気がします。

と自分を正当化してみました。



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