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2016年5月3日火曜日

音楽史が難しいのは

おととい原曲と音楽史の講座が終わりました。
ずいぶん小さくまとめたつもりでしたが、短い時間内では十分には説明できませんでした。
どちらかだけにしても良かったのですが、音楽史だけだと何のための音楽史かわからないし、原曲のご紹介だけだと時代を無視した同じ弾き方になってしまうし。2回コースにすると、どちらかしか来られない方はやはり上記の状態になってしまう。

どうやれば一番わかりやすかったかなと3回が終わって反省してみましたが、でもこんな奥深いこと、1回でわかるわけはないんだよなと結論づけました。
終わってから気づいたのですが、音楽史が難しいと感じるのは、そもそも音楽の歴史の前に私たち日本人には縁の遠い西洋の国々の歴史ということもあると思います。

バッハやショパンを抜きにしても、王権制度からフランス革命が起こって貴族から市民へ政治が移ったとかそんなことがあまり身近じゃない。

というのも、私は放送中の「真田丸」を見ていないのですがその説明をされた時、ストーリー以前に「豊臣が〜」「武田が〜」なんて聞いただけで、もう情報過多になって思考停止になってしまいました。肝心の「真田丸ってこんなドラマなのよ」という話に行き着く前に(笑)。それで、ああ、この状態だなって思いました。なにしろ日本史全然知らないので。

つまり
「バッハの時代は王権制度でした」

「なので宮廷に出入りするときは、みんなカツラで重い服を着ていました」

「重い服でガボットを踊りました」  

「Tシャツでヒップホップとは違います」

「だから伴奏のチェンバロはこうやって弾きます」

このあたりで情報過多ですね。
次の曲、他の時代に進むともう思考停止かもしれません。


考えてみたら人との交流もそうですね。どんな人か知るのに結局一度くらいではほとんどわからないですもんね。
ということはもしかして、人を見てどんな人かわかる人って「人間」に対する情報が多い方なんでしょうか?それで無意識に自分の中の人間史から判断するということでしょうか?


音楽史から思わぬ方向へ思考が広がりました。
3回講座を終えて初めて思ったことなので、やはり回数は必要だということですね。



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