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2016年6月19日日曜日

笑われる側と笑う側

イチロー選手が会見で
「僕はいつも人に笑われてきた」と言ってました。
笑った人は
「なに寝ぼけたこと言ってるの?そんなの天才でもない限り無理だよ(あなたは天才には見えません)」、そんな気持ちだったのでしょうね。

笑われてもやる、ということを考えた時、それは厳しい道だった事でしょう。悔しい思いをしたと言ってました。

人は、常識から外れたやり方をする人を笑います。
はっきり言うと見下します。
あなたが特別であるわけない、私たちと同じもしくは私たち以下の凡人だというメッセージがその笑いには含まれています。
自分ができないことは、その人にもできないと決めつけています。
自分にできないことが出来る人に嫉妬します。

でもそこでやる。
100人中100人が笑っても自分の信じた道を行く。
天才と凡人の違いはここですね。
私なんか3人くらいに否定されたらもう落ち込んで「あ〜こんなにたくさんの人に否定された。やっぱり向いてないんだ。やめよう」とやる気ゼロになります。

そこを天才はみんなに笑われてもやる。
人間ですからからかわれたり見下されたりするのは誰だって嫌です。
でも、笑われることにくじけない。
この最初の洗礼でまず試される。
ここを越えられるかどうか。

イチロー選手は、記録を出した選手が一流の人間とは限らないとも語っていました。
結局イチロー選手が目指すのは、記録と人間性の一致、そこなんですね。

自由の国アメリカ、実力主義と言われながらも実際は理由をつけて認めようとしない人たち。からかったり笑ったりする人たち。こんな一流の選手ですら、大きな差別と戦っていたのだと心が痛みました。日米野球でイチロー選手が仲間と少年のように日本の勝利を喜んでいた姿が思い出されます。

しかし、そうやって一つ一つ笑われながら、笑われる側は笑う側を着実に超えていきます。記録はいつか誰かに破られる。
でも本当のヒーローは永遠にヒーローです。




















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