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2016年11月25日金曜日

引き際

スポーツ選手や芸能人など、まだ力のある(ように見える)うちに引退することを勇退と言ってるようです。

私はそっちより絶頂期を過ぎてもまだ頑張っている人の方に勇気を感じます。
仮にもう力はないのにまだいけると本人が思って、引き際がわからなくて、まるでしがみついているように思えたとしても、現役として続ける陰にどれほどの、若い時の何倍の努力をしているかを考えたら、もうそれだけで頭が下がります。成績を残せなかったとしてもその場にい続ける大変さを思うとそれ自体感動します。

頂点に行ったこともなく、頂点を維持する経験もなく、またそこから下る経験もしたことがない凡人の私が、勇退は潔ぎよくて現役続行は未練がましいなんて、とても言えません。ほんの小さな丘を登るのさえためらい、仕方なく登り始めてもすぐヒーヒー言ってやめたくなる私には、大きな世界の山の頂上まで行くことも、そこから自ら降りるのも想像を絶することです。

世界で活躍する選手は、人生を賭けてその試合を見せてくれてます。彼らはもはや自分のためだけに競技をしていないと思います。自分の人生以上、周りの人々の人生を背負って生きていると思います。

引き際がどんなでも、それまでの活躍が色褪せることがないのはもちろん、頂点に向かう時も頂点から少しずつ降りて行く様も、大きな大きな素晴らしいドラマです。







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